Toots／SPB

SPB（スーパー・プレイヤーズ・バンド）のCDアルバム『STRAIGHT GIG（ストレート・ギグ）』からの4曲目。

アルバムは都内のスタジオにオーディエンス（聴衆）を招いて開催された一夜限りのギグを収録したスタジオ・ライブ盤である。メンバーは、萩谷清（g）、倉田信雄（p）、岡沢章（b）、渡嘉敷祐一（ds）、木村“Kimchi”誠（per、vo）、ボブ・ザング（sax）というスーパー・バンド。メンバーの演奏する高度なテクニックはもちろん、スリリングなアドリブ演奏を聞かせるライブならではの白熱したパフォーマンスを体感できる。

曲「Toots」はベルギーのジャズ・ハーモニカ奏者、トゥーツ・シールマンス（Toots Thielemans）に捧げた曲で、倉田信雄によるピアノの情緒豊かな演奏で始まるボサノバ・ナンバー。トゥーツ・シールマンスといえば、ブラジルの実力派ミュージシャンたちがゲスト参加したアルバム『ザ・ブラジル・プロジェクト（The Brazil Project）』『同2』が知られている。

ピアノのイントロに続き、木村“Kimchi”誠がたたくコンガを中心とするボサノバの軽快なリズムに乗って、サックスの語りかけるようなテーマが演奏される。続いて、倉田信雄によるピアノ・ソロ、ボブ・ザングによるサックス・ソロ、再びピアノ・ソロが続き、ブラジルの街角を思い起こされる雰囲気が広がっていく。最後は再び静かなピアノで締めくくられている。

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